グループ戦術 ディフェンス

ディフェンスの粘りは”技術”でつくられている!

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中高生がディフェンスをする際にどうしても動物的勘に頼ってプレーしてしまいがちになります。しかしディフェンス戦略を学ぶことによって堅守なものへと進化させることができます。

ここではディフェンスの基本戦術の考え方を学ぶとともに効果的な練習方法をお教えします。

 

ディフェンスの基本的な考え方

ディフェンスではボールをとることではなく失点をしないことを目的に動きます。

つまり相手にシュートを打たれるにしても相手がいかにシュートを打ちにくい体勢に追い込むことがチームとしてできるのかということです。

状況が変化する中で相手のオフェンス時に正しい対処をしていかなければシュートを決められてしまいます。

最も必要な知識としてはポジショニングがあげられます。プレイヤーやボールの位置によってとるべきポジションは異なってくるためいかにリスクを避けた動き方ができるかです。

 

次にディフェンスポジショニングをポジション別にみていきます。

ガード

コツ:マークマンと正対してプレッシャーをかける

ディフェンスとの距離は間をあけすぎず詰めすぎずの位置でどちらの方向にも対応できるように手を広げて重心を落とします。

ディフェンスの範囲が広いためタイトに激しくあたり相手にいいリズムで攻めさせないことが大切です。

相手を追い込んだときに手と足だけでプレッシャーをかけるのでなく顔をだして相手をあおることでボールに対して精確なスナップで奪うことができるようになります。

ガードがしてはいけないディフェンスとして縦に切らせてはいけません。ガードが抜かれたっ売ヘルプが必要となり人数的不利をつくってしまうからです。縦に抜かれることでドライブインからのパスなど相手の攻撃への選択を増やしてしまいます。

(関連記事:『相手のエースを完全にノックアウト!コービー・ブライアントに習うディフェンステクニック!』)

 

フォワード

コツ:ワンパス区域を守るディナイディフェンス(ワンパス区域)

ボールマンとマークマンの両方をチェックしながらパスコースをふさぎディナイディフェンスをしていきます。

フォワードはゴールに向かわせないディフェンスを心がけます。

得点力のあるフォワードのドリブルは直接ゴールを狙われる可能性があるのでゴールへ向かわせないことです。リングに向かってくるドリブルをさせないためにもサイドライン沿いのドリブルにおさめさせるために効果的にバンプなどをつかっていきましょう。

フォワードがしてはいけないディフェンスとしてオフェンスのフェイクに引っかかってしまうこと、間を詰めすぎることがあげられます。

両者とも適切な間をもってプレーすることができていないため起きてしまうことです。相手の切り返しに対して間合いを詰めすぎるとオフェンスの方が有利になります。

 

センター

コツ:ゴールに背を向けさせるようにプレッシャーをかける

 

ローポストでの間合いは50㎝程度とかなり体を寄せて対応していくことが大事になります。

 

背中をぴたりとつけておくことで相手からポジションをとられてしまうことをなくします。

相手に心理的ダメージを与えるものはブロックショットです。このブロックショットは勘違いされがちですが相手がシュートに飛んでからでも間に合います。

相手にシュートブロックにこないと思わせて一瞬タイミングをずらすことで効果的になります。

更にシュートに持って行かれる前にプレッシャーをかけること、ブロック後のルーズポイントをものにすることでセンターとしての強さをアップさせましょう。
(関連記事:『高さで負けるセンターが巧さで相手センターを圧倒するために覚えるべき技術!』)

注意すべきプレー

パス

インサイドにパスを入れさせないためにはボールマンに対してはきつくその付近の選手にはディナィ(自分のマークする選手がボールを持っていない状況でパスが通らないようにするディフェンス)、遠い選手へのパスはほぼないのでオープン、というポジショニングの徹底が大事です。

パスでボールが動くごとに自分のマークする相手とボールの位置関係を見て守り方を判断しましょう。

 

カット

カットで走りこんできたオフェンスにゴール前でパスが通ると危険です。失点しないためには自分の前を通させないことが大切です。ボールとカットする相手の間にポジションをとればパスコースを消すことができます。

フリーランに対応することが求められるので幅の広い視野をもつことが要求されます。

 

ドライブ

ボールマンがドライブを仕掛けてきた場合、隣の選手がヘルプにいきます。2人で対応することによってインライン(ディフェンスがマークマンとゴールを結んだ線上でマークマンよりもゴールに近い内側にポジションを取ること)に乗れないように守備をします。

1対2になれば1人がフリーになりますがアウトサイドなら十分詰めて間に合います。

 

パスを出すと同時にスペースに走りこむパス&ランはディフェンスにとって厄介な攻撃となります。対応が遅れると一気にインサイドにパスをつながれ失点の危険が上がります。自由なランを止めるためにバンプで止める技術を教えます。

バンプでパス&ランを止める方法

フリーランしてくる相手に対してジャンプザボール(ディフェンスがパスなどのボールの動きに連れてボール側に寄る動きのこと)してスクリーンをかけるような動作でボディコンタクトをするバンプ(相手オフェンスに対してディフェンスに就いているプレーヤーが進路上に立って相手の動きを制限すること)を仕掛けます。

これによってカットが遅れパスの展開を遅らせることができます。バンプからそのままボールよりの位置をキープすればインサイドへのパスラインを消すことができ相手の脅威を止めることが可能になるのです。

 

インサイドプレイヤーのポイントとしてはいつでもヘルプにいけるようにしておくことです。オフェンスプレイヤーの動きとボールの位置を常にチェックしておきましょう。

 

アウトサイドプレイヤーは相手の動きを止めてフロントカットを許さないことです。走りこんでくるコースに立ちはだかり相手の動きを体で受け止めて移動を阻止します。

 

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