パス技術は身長にハンデのある日本人が最も身につけなければならない技術だと高校生を指導していて思うことがあります。
パスだけでゲームを構築する...つまりドリブルを一切おこなうことなくシュートまでをパスでつなぐパッシングゲームを展開することができれば相手に次のプレーの予想をさせることなく更にはパスが続く限りいいリズムで攻められていることになります。
しかしこのプレーをしようものなら相当な練習が必要です。常に動き回る脚力、全員が次のプレーを予測し判断できる能力がなければ成立しないからです。
相手の能力が格上でもパスゲームに持ち込んでチームで勝つ!こんなバスケの試合展開をするための戦術をここで伝えます。
マスターしなければならない3つのパス
NBAやパスをしていてかっこいいと理由でノールックパスなどを好んで使っている選手が多いがそのパスをする前に完璧にマスターするべきパスを3つ挙げておきます。
このパスが完璧に寸分の狂いもなくできるようになればノールックやビハインドザバックパスなども織り交ぜていきましょう。何事もまずは基本が大事です。
パスの共通のポイントとしてはボールを押し出すときの手首のスナップです。
肘を伸ばすときの力とスナップの回転力の強さでボールスピードを高め綺麗なバックスピンをかけることで精度をあげることができます。
試合中の大事な局面で焦ったりすると無意識にプッシュが弱くなるなどしてパスが乱れます。
ほんのわずかな乱れでもチームのオフェンスプランに悪影響となるので練習からどんな状況でも速度と制度をおとさないようなパス練習を心がけましょう。
アンダーハンドパス
重心を低くしてボールを出すパスなので次の一歩を出しやすくこのパスが完璧に身に着くと自然とパス&ランの形に結びつきます。
手渡しパス
身長がないセンターに対してシュートを打たせるときに最も有効なのがこの手渡しパスです。
2人の間のスペースに相手ディフェンスが入れないようにスペースをなくしパスをする側がスクリーンの役割を果たします。
インサイドに侵入して相手ディフェンスがヘルプに来た時にセンターに打ってもらう、この流れをするためにはセンターのシュート力も求められますが効果的なパスです。
シュートにつながる打ちやすいパスを送るパスをセンターに供給することでチームのリズムがよくなります。
この手渡しでのパスのバリエーションを増やすことによって相手ディフェンスをまどわせることができるためパターン練習もとりいれましょう。
またアシスト前のパスからの練習も重要です。
いいアシストにつなげるためのパスから練習意識することがパスで相手をかく乱する戦い方の基本となるのでおさえておきましょう。
(関連記事:『魔法のパスを操るレジェンド!マジック・ジョンソンの5つの凄さ!!!』)
ショルダーパス
速攻、特にワンマン速攻の際につかえるのがショルダーパスです。リバウンドやルーズボールをとった場合速攻を考えます。
ドリブルで速攻するよりもパスで速攻した方が早いためショルダーパスを使います。
ショルダーパスを練習することでシュート力アップにはかかせない方の筋肉を鍛える練習にもなります。
パスによってディフェンスを動かすことによりノーマークの選手をつくる。
これによってオフェンスにシュートチャンスが生まれるのでボールを1人で持ちすぎないことが大切です。
チームに一人でも持ちすぎるプレイヤーがいるだけでオフェンスのチャンスは激減してしまいます。
なぜパス交換を素早く行うのか、そのデメリットをチームで共有するだけで強いチームへと一歩近づけます。
またパスのタイミングや手首のスナップなどはNBAの選手のビデオをみてまねることで上達が望めます。
手首に注目しながら是非ご覧ください。