残り0.4秒!デレック・フィシャーの奇跡の逆転ブザービーター!
2004年ウェスタンカンファレンス・セミファイナル。
2ー2で迎えたロサンゼルス・レイカーズvsサンアントニオ・スパーズの第5戦。
連覇を狙うスパーズにとっても非常に重要な試合でした。
試合終了の11.5秒前、コービーによるショットで逆転し、72-71でレイカーズがリードしました。
すかさず、タイムアウトをとるスパーズ。
残り11.5秒しかなく、これが最後の攻めであり、ここでスパーズが得点すればスパーズの勝ち、レイカーズが守りきればレイカーズの勝ちが決まります。
スパーズはティム・ダンカンにボールを託し、時間いっぱいを使って攻めました。
そして、試合終了0.4秒前、ダンカンの難しい体制からのフェイダウェイが決まり、72-73でスパーズが逆転。
ホームであるスパーズの観客が湧き、誰もがスパーズの勝ちを確信しました。
しかし、レイカーズのヘッドコーチ、フィル・ジャクソンはタイムアウトをとり、呆然としているレイカーズのメンバーを集めます。
残り0.4秒でのセットプレー。
ゲイリー・ペイトンのスローインからボールはデレック・フィシャーへ。
フィッシャーはボールをキャッチした瞬間にフェイダウェイを放ちました。
残り0.1秒でフィッシャーの手から離れたボールは、吸い込まれるようにリングへ。
ブザーと同時に74-73になり、レイカーズは見事に勝利を掴み取りました。
信じられないという表情のスパーズの面々。
会場の歓声も悲鳴へと変わりました。
このショットによりスパーズを下したレイカーズはカンファレンス決勝まで駒を進めるのでした。
0.4秒からのフィッシャーによる逆転ブザービーターは、NBAの歴史の中でも伝説のショットの一つとして、歴史に刻まれたのでした。